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2023 年度 研究成果報告書

婦人科がんの発生および悪性形質獲得における三量体Gタンパクの役割

研究課題

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研究課題/領域番号 21K09496
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

八木 裕史  九州大学, 医学研究院, 助教 (70623552)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード婦人科腫瘍 / GPCR / シグナル伝達
研究成果の概要

三量体GタンパクのひとつであるGa13は、様々な癌種において高発現していることが報告されているが、癌の進展における役割については十分明らかになっていない。本研究においては子宮体癌の進展におけるGa13の役割について解析を行った。その結果、子宮体癌細胞においてはGa13の高発現に伴いGa13-Rho細胞内シグナルが活性化し、それに伴い細胞増殖能が亢進することが示された。また、Ga13-Rhoシグナルを負に制御する因子の一つであるARHGAP35の遺伝子変異がこのシグナル経路の増強に関与していることが示唆された。今後はこのシグナル経路を標的とした治療法の開発に取り組む予定である。

自由記述の分野

婦人科腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

細胞膜表面の分子として最大のファミリーを形成しているGPCRは、治療標的分子として代表的なものである。現在の治療薬の約35%がGPCRを標的としているが、標的となっているGPCRは、ヒトのGPCR(800種類以上)のうちの15%に過ぎない。このような現状から、これまで詳細な解析が困難であったGα13シグナル伝達経路を解析し、癌の発生および悪性形質の獲得における役割を明らかにすることが、新たな治療標的の同定、治療法の開発につながると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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