研究課題/領域番号 |
21K09518
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
岩佐 武 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (00707903)
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研究分担者 |
河北 貴子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (00724121)
山本 由理 徳島大学, 病院, 講師 (90622879)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | PCOS / 肥満 / アンドロゲン / エストロゲン / オキシトシン |
研究実績の概要 |
2023年度はアンドロゲン過剰がストレス反応に及ぼす影響について動物実験を行った。一連の検討によって、アンドロゲン過剰雌ラットでは、感染ストレスに対する免疫反応ならびに行動学的反応が増強していること、これは細菌感染ストレスとウイルス感染ストレスで一部ことなることが判明した。アンドロゲン過剰女性ではCOVID-19感染が重症化しやすいとの疫学調査があり、本検討結果はこれらの機序の解明に寄与するものと考えられる。また、アンドロゲン過剰による肥満に対して、摂食許可時間の制限が及ぼす影響について検討した。明期と暗期における遺伝子発現状況を比較することで、明期での摂食介入が適切と考えられた。実際に明期にて摂食制限を行ったところ、肥満抑制効果が確認された。今後、検討を続けることで、より効果的な摂食介入の方法とそのメカニズムについて解明する予定である。 一連の研究において、女性においてアンドロゲンが肥満のリスク因子となりうること、これにはアンドロゲとエストロゲンとバランスやアンドロゲンが中枢・末梢におけるオキシトシンに及ぼす影響が関与することが判明した。また、これらの状況において、特定の漢方薬やオキシトシンの投与、時間栄養学に基づく摂食介入が有効である可能性が示唆された。また、一連の検討を行う中で、女性においてアンドロゲン過剰をきたす代表疾患であるPCOSを高度に再現した動物モデルを作成することに成功した。これらの研究成果は、女性の健康増進をはかる上で極めて重要な知見となり得ると考えられる。
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