研究課題/領域番号 |
21K09525
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
牧野 真太郎 順天堂大学, 医学部, 教授 (70570894)
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研究分担者 |
竹田 純 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60813459)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | GBS感染症 / 周産期死亡 / 新生児B群溶血性レンサ球菌感染症 / 等温核酸増幅法 |
研究成果の概要 |
GBS遅発型発症に対する予防策として、第一に偽陰性評価の回避のため、高精度核酸検出法を開発した。第二に妊産婦および児の保菌率の変動を検証した。530組の妊婦およびその児を対象とし、産前、分娩時、産後の腟直腸擦過検体を採取した。児の口腔/直腸擦過検体は、出生時、日齢3、日齢30に採取した。この結果、母体産前保菌率は核酸検出で18.6%、培養で16.1%であった。全症例の9.6%は、産前と分娩時の検出結果が不一致となった。陰性母体の児の4.6%でGBSは検出され、水平感染の可能性を示唆した。本新規核酸検出法は濃縮培養なく直接検出可能であり、分娩時のポイントオブケア検査として有効といえた。
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自由記述の分野 |
周産期
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現行のガイドラインで予防し得る早発型GBSとは異なり、遅発型GBSは水平感染による出生後感染の可能性が示唆された。したがって本研究で確立した新規核酸検出法は、濃縮培養工程を伴わず直接検出可能であり、分娩時のポイントオブケア検査としてのみならず、発症を疑う新生児の早期診断ツールとしても有効といえ、周産期医療への貢献が期待できる。
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