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2023 年度 実績報告書

子宮内膜免疫寛容の転写制御機構を解明する

研究課題

研究課題/領域番号 21K09529
研究機関関西医科大学

研究代表者

村田 紘未  関西医科大学, 医学部, 講師 (00460832)

研究分担者 岡田 英孝  関西医科大学, 医学部, 教授 (80330182)
田中 進  長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (30399472)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードLGALS9 / 子宮内膜間質細胞 / HAND2 / FOXO1 / 脱落膜化
研究実績の概要

初代培養子宮内膜間質細胞(endometrial stromal cell: ESC)の脱落膜を誘導するために12日間メドロキシプロゲステロン酢酸エステル(medroxyprogesterone acetate: MPA))で刺激した。ESCの脱落膜化過程におけるガレクチン9(LGALS9)、Forkhead box O1(FOXO1)、Heart and neural crest derivatives expressed transcript 2(HAND2)発現の時系列の変化を明らかにするために定量PCR法を行った。GAL9発現はMPA刺激後1日に有意に減少したが、12日後には有意に増加した。HAND2発現はMPA刺激12日間において有意に増加し続けた。FOXO1はMPA刺激1日後に有意に増加したのち停滞し、6日後に再び増加した。さらにESCの脱落膜化過程における転写制御機構を明らかにするために、FOXO1のリン酸化を観察するために、Phos-tag ウェスタンブロットを行い検討した。MPA刺激後3日でリン酸化状態に変化は認められなかったが、刺激12日後に有意に増加が認められた。FOXO1はリン酸化することで核から細胞質に移行するため転写制御活性が阻害される。脱落膜化ESCではリン酸化FOXO1が増加することによってGAL9の発現抑制が弱まり、さらに増加するHAND2によってGAL9発現は増加すると考えられた。
我々の研究から、LGALS9がヒト子宮内膜間質細胞に発現していること、さらに黄体ホルモンが誘導するESCの脱落膜化過程において、HAND2およびFOXO1のリン酸化による転写制御機構によって発現制御されていることが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 子宮内膜免疫細胞の動態と機能2023

    • 著者名/発表者名
      村田紘未、田中進、岡田英孝
    • 雑誌名

      HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY

      巻: 30(3) ページ: 203-208

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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