研究課題/領域番号 |
21K09539
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
笠原 恭子 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (00781501)
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研究分担者 |
村上 節 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20240666)
辻 俊一郎 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (30601546)
田中 佐智子 京都大学, 医学研究科, 特定教授 (50453824)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 妊娠と薬 / 周産期医療 / 長期予後 / 合併症妊娠 / 妊娠関連骨粗鬆症 / 閉経前骨粗鬆症 / 低外傷性骨折 |
研究実績の概要 |
レセプトデータなどのリアルワールドデータは、1つのデータ群を複数の切り口で解析して複数の研究が可能である。 ・COVID-19の感染拡大、いわゆるコロナ禍が妊娠女性の行動に影響を与えている可能性があり、それによって妊娠中の合併症も変化している可能性がある。 2021年6月、12月、2022年6月に購入したレセプトデータによって、コロナ禍が母子の健康に与えた影響について解析を行い、切迫早産や早産がコロナ禍による行動様式の変化によって減少したという結果をみちびき、論文にまとめ下記の通り発表した。 Amelioration of prevalence of threatened preterm labor during the COVID‑19 pandemic: nationwide database analysis in Japan. Scientific Reports.Mizuki Ohashi, Kyoko Kasahara, et al.,(2022) 12:15345. ・同時に、女性の健康寿命に関わる骨粗鬆症が生殖年齢に起きる閉経前骨粗鬆症について研究を行い、妊娠関連骨粗鬆症が閉経前骨粗鬆症の中の代表的な病型であることが判明し、現在英文雑誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍が妊娠女性の行動の変化による妊娠合併症の変化については、論文発表することができた。また、閉経前骨粗鬆症の疫学研究も英文雑誌に投稿中で、さらに妊娠関連骨粗鬆症について詳細な研究を続行中である。
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今後の研究の推進方策 |
・閉経前骨粗鬆症の一病型である妊娠関連骨粗鬆症は、妊婦の高齢化に関係する可能性があり、さらに詳細な研究を続ける予定である。 ・コロナ禍による妊娠女性の行動様式の変化で起きている妊娠合併症や産科的疾患の変化は切迫早産や早産にとどまらない可能性があり、さらに研究の範囲を広げる。
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