本研究では、ホルモン補充療法に用いられるE2およびEqによる実際の動脈硬化発症リスクを検討するためにin vivoでの実験を行った。ApoE蛋白欠損マウスを動脈硬化モデルマウスとして使用し、E2およびEqを皮下投与したのち9および12週後に大動脈およびその分枝を摘出した。摘出した大動脈およびその分枝をen face解析およびaortic root解析を用いることにより動脈硬化病変の検討を行った。その結果、control群に比しE2では動脈硬化抑制作用が見られたが、Eqの投与ではある程度の抑制効果は認められたものの、その効果はE2に比し減弱していることを見出した。
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