• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

骨導超音波を用いた人工内耳のための新しい術前聴力検査の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K09588
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

岡安 唯  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (10596810)

研究分担者 西村 忠己  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (60364072)
細井 裕司  奈良県立医科大学, 医学部, その他 (80094613)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード骨導超音波 / 聴力検査 / 人工内耳 / 耳鳴
研究実績の概要

本研究は重度難聴者でも聴取可能な骨導超音波を利用し、聴力を評価することで人工内耳の効果を予測することができる新しい検査システムを開発することを目的とする。2021年度は骨導超音波を利用した語音検査を開発するために、母音の刺激長と語音弁別の関係について研究をまとめ、この成果を論文として発表した。Okayasu, T. et al. Word Categorization of Vowel Durational Changes in Speech-Modulated Bone-Conducted Ultrasound. Audiol. Res. 2021, 11, 357-365.
2022年度は動物実験に導入した小動物用の耳音響放射の検査機器を用いて、骨導超音波知覚に外有毛細胞が関与するかどうかについての研究に着手した。また、骨導超音波を用いた人工内耳術後の成績の指標となる新しい検査の開発するための研究について、倫理委員会の承認を得ることができたので、臨床研究をすすめている。その他の難聴の研究としては軟骨伝導補聴器の装用効果について、日本聴覚医学会で発表を行い、また、耳鳴については漢方薬の耳鳴動物モデルに対する有効性についての論文、Behavioral and Immunohistochemical Evidence for Suppressive Effects of Goshajinkigan on Salicylate-Induced Tinnitus in Rats. Brain Sci. 2022, 12, 587.を発表し、新しい検査を開発する上での基礎的な知見をえることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は対象となる症例の登録が少なかったため。

今後の研究の推進方策

当初の計画通り、引き続き継続を行う。対象となる患者が受診し、協力が得られれば、登録を行い臨床研究をすすめていく。

次年度使用額が生じた理由

臨床研究の遅れにともない、次年度に費用の繰り越しをおこなったが、継続のための研究費用が必要になる。動物実験については引きつづき検査機器の使用について費用を払う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Behavioral and Immunohistochemical Evidence for Suppressive Effects of Goshajinkigan on Salicylate-Induced Tinnitus in Rats2022

    • 著者名/発表者名
      Kitano Koichi、Yamashita Akinori、Sugimura Taketoshi、Okayasu Tadao、Sakagami Masaharu、Osaki Daisuke、Kitahara Tadashi、Saito Yasuhiko
    • 雑誌名

      Brain Sciences

      巻: 12 ページ: 587~587

    • DOI

      10.3390/brainsci12050587

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 外耳道閉鎖症のJahrsdoerfer scoreと語音聴力検査の関係と軟骨伝導補聴器の効果について2022

    • 著者名/発表者名
      岡安 唯、西村忠己、細井裕司、齋藤 修、森本千裕、山下哲範、北原 糺
    • 学会等名
      第67回日本聴覚医学会総会・学術講演会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi