研究課題/領域番号 |
21K09614
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
菅野 智子 岩手医科大学, 医学部, 非常勤医師 (90896937)
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研究分担者 |
小林 有美子 岩手医科大学, 医学部, 講師 (20740765)
佐藤 宏昭 岩手医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40215827)
金城 伸祐 岩手医科大学, 医学部, 助教 (30849245)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 小児難聴 / オンライン診療 / オンライン言語訓練 / オンライン人工内耳マッピング / 多職種支援 |
研究実績の概要 |
オンライン言語訓練は、人工内耳や補聴器を装用している患児に対して継続して訓練を施行している。現在、オンライン言語訓練の参加者に対して行ったアンケートの解析を行っている。 オンライン人工内耳マッピングを行うために、県内関連病院の耳鼻咽喉科外来にいわて情報ハイウェイを設置し、通信トライアルを行った。今後は、実際にオンライン人工内耳マッピングを施行していく予定である。 オンライン多職種支援会議について、学内倫理委員会で承認を得た上で、会議参加者にアンケート調査を行い、現在はアンケート結果の解析を行っている。また、県主催の難聴児支援研修会ではオンライン多職種支援会議の模擬会議を企画し、支援会議の周知を行った。さらに、同研修会および岩手園聴覚障がい児支援体制検討委員会において、岩手県周産期医療情報ネットワーク『いーはとーぶ』について周知を行い、地域における難聴児支援のシステム構築を進めた。現在、複数の市町村および病院と『いーはとーぶ』を用いて難聴児の情報共有を行っている。 2023/5/8からは新型コロナウイルスは5類感染症と移行したが、これを契機に再び遠隔医療が縮小することのないよう、オンライン言語訓練や人工内耳マッピングの有用性や安全性、費用対効果を示していくことにより診療報酬点数化を目指していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度は、オンライン人工内耳マッピングの機器整備が整い遠隔地との通信トライアルを終えた。オンライン多職種支援会議やオンライン言語訓練のアンケートを実施し、現在はデータの解析を行っている。周産期医療情報ネットワーク『いーはとーぶ』を通じた行政、医療間での難聴児の情報共有が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
オンライン人工内耳マッピングについては引き続き対象者のリクルートを行い、介入研究、その結果の分析を行う。また、周産期医療情報ネットワーク『いーはとーぶ』のシステムをより活用できるように、学会や論文でその成果を発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの蔓延により、学会等の現地参加が困難であった。繰り越した助成金は、令和5年度は学会等の参加で使用する。
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