アレルギー性鼻炎の有病率は本邦において49.2%であり、有病率は未だに上昇傾向にある国民病と言える。アレルギー性鼻炎の発症には原因アレルゲン曝露によるTh2型アレルギー反応の増悪が大きく影響すること、舌下免疫療法の奏効機序が制御性T細胞の誘導とTh2型アレルギーの抑制であることを考慮すると、これらの作用を更に増強できるアジュバントの開発がアレルギー性鼻炎発症を抑え込めるワクチン療法に繋がると考えられる。今回の成果より、α-Galcerフィルムのアジュバンドとのして有用性が示唆された。ただし臨床応用に向けてた準備として不十分であり、有効性の検討をさらに進めて実用化を目指したい。
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