研究課題/領域番号 |
21K09669
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
津田 聡 東北大学, 大学病院, 助教 (60791093)
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研究分担者 |
中澤 徹 東北大学, 医学系研究科, 教授 (30361075)
笠井 均 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (30312680)
小関 良卓 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教 (80780634)
佐藤 孝太 東北大学, 医学系研究科, 助教 (50732327)
國分 太貴 東北大学, 大学病院, その他 (30646443)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 眼科 / 緑内障 / 濾過手術 / 瘢痕抑制 / 薬剤開発 / ナノ粒子 / 眼圧 |
研究成果の概要 |
濾過手術後の瘢痕化を抑制し緑内障の手術成績を改善し失明患者を減少させるために、組織移行性に優れ低濃度で効果を示すナノ粒子化瘢痕抑制薬の開発を目標とした。本研究では、コルヒチンプロドラッグ化ナノ粒子がヒトテノン嚢線維芽細胞の増殖を抑制すること、マウス及びラットの濾過手術模倣モデル(結膜切開、マイトマイシンC塗布、強膜トンネル作成、結膜縫合)において濾過胞内部のα-SMA及びPicro-Sirius Red染色陽性の瘢痕組織の形成を大幅に抑制することが明らかとなった。コルヒチンプロドラッグ化ナノ粒子は線維柱帯切除術後の瘢痕抑制作用により、術後眼圧上昇を抑制し、手術成績を改善することが期待される。
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自由記述の分野 |
緑内障
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障は本邦の中途失明原因第1位であり、患者数も増加中であるため解決すべき重要な 眼疾患である。難治性緑内障には線維柱帯切除術等の濾過手術が施行されるが、半数の症例で、房水排出先である濾過胞が瘢痕化し眼圧の再上昇が起こる。術後早期の瘢痕化制御にはMytomycinC術中塗布が用いられるが、瘢痕化を継続的に抑制する治療にはアンメットメディカルニーズが存在する。本研究で見出されたコルヒチンプロドラッグ化ナノ粒子は、眼内への薬剤移行性を高めた薬剤ナノ粒子化技術であり、有効性及び安全性の高い瘢痕化抑制薬の実用化に資するものであり、緑内障の濾過手術の成績を改善し、失明患者数を低減させることが期待される。
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