特発性ぶどう膜炎と診断された症例の中にサルコイドーシス国際診断基準の眼所見(7項目中3項目以上)を満たす症例(眼サルコイドーシス疑い群)が存在することが報告されている。我々は血清中のmicroRNA(miRNA)に着目し、健常人、眼サルコイドーシス群、眼サルコイドーシス疑い群でmiRNAの発現プロファイルを検討した。クラスター解析では健常人と疾患群は異なるクラスターに分類されたが、眼サルコイドーシス群、眼サルコイドーシス疑い群のmiRNAの発現パターンは近似していた。眼サルコイドーシスの眼所見を呈する特発性ぶどう膜炎において眼サルコイドーシスと共通した分子機構が作用していると推測された。
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