我々は、直径数百nm以下の貫通孔(ナノポア)を作製したシリコン基板をウイルス粒子が通過する時の電流変化を用いて、ウイルス粒子を極短時間(数十秒から数分)かつ1分子レベルで検出するナノポア検出器を開発し、電流波形を深層学習する人工知能(AI)と融合させることで、1個の生きたウイルスを高速・高精度に識別するシステムを構築した。ヘルペスウイルス感染症例を代表的眼疾患として、培養ヘルペスウイルス・ヘルペスウイルス感染患者の臨床サンプルにおけるAI-ナノポア技術による圧倒的短時間での感染性病原体のオンサイト検出・判定技術の有用性を検証した。
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