研究課題/領域番号 |
21K09716
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮田 学 京都大学, 医学研究科, 講師 (00548505)
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研究分担者 |
村岡 勇貴 京都大学, 医学研究科, 助教 (00739089)
大音 壮太郎 京都大学, 医学研究科, 講師 (10511850) [辞退]
池田 華子 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (20372162)
三宅 正裕 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (90812793)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 滲出型加齢黄斑変性 / イメージング / 長期視力経過 / aflibercept |
研究実績の概要 |
加齢黄斑変性は治癒することはなく、一生付き合っていかなければならない疾患である。そのため、長期視力に関する研究は非常に意義があり、治療前因子との関連を調べるのは重要である。本年度は、aflibercept治療後7年の経過を調べ、イメージングにより解析したデータも含めた治療前因子と7年後視力の関連を調べた。治療前のlogMAR視力は0.20±0.24であり、7年後は0.29±0.45であった。これらに有意差を認めなかった。中心網膜厚や中心脈絡膜厚は有意に小さくなり、硝子体黄斑牽引は有意に少なくなった。一方、黄斑上膜や黄斑萎縮は有意に増加した。多変量解析で7年後視力に有意な相関を認めたのは治療前視力であった。このことから、視力が低下する前に早期発見し、早期に治療を開始することが、長期視力維持の観点から望ましいことが分かった。また、まだ解析は行っていないが、補償光学光干渉断層計を用いて加齢黄斑変性眼の撮影を順次行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
イメージング研究が進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
加齢黄斑変性の最大の合併症の1つである黄斑下血腫に対する組織プラスミノゲンアクチベータ網膜下注射による治療効果を調べたり、補償光学光干渉断層計のデータをまとめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響で学会がweb開催となり、旅費がかからなかったため。
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