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2023 年度 研究成果報告書

フックス角膜内皮ジストロフィの発症メカニズムおよびリスクの解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K09718
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

大家 義則  大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20599881)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードフックス角膜内皮ジストロフィ
研究成果の概要

フックス角膜内皮ジストロフィ(FECD)患者75例中16例(21%)が50以上のTCF4遺伝子のCTGリピート(TNR)異常伸長を示した。伸長群と非伸長群で性別、年齢、角膜移植歴、中心角膜厚、角膜後方散乱、前房形態は有意差がなく、臨床表現型の差はないと考えられた。
FECD患者69名を対象に、TNR伸長の不安定性をsmall pool PCRで評価した。白血球由来ゲノムDNAでは15例に50以上の異常伸長が確認され、平均最大TNR数は1602±1258、バリエーション数は19±15であり、両者は有意に相関していた(R=0.84, p<0.05)。TNR数は末梢血より角膜内皮で大きかった。

自由記述の分野

眼科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回我々は、FECD患者の中でリピート伸長と非伸長患者を比較して角膜後方散乱や前眼部光干渉断層計による前房形態について網羅的に表現型比較を行ったところ、両群に差を認めなかった。リピート非伸長患者において、隅角による角膜虹彩接触が発症要因となっているのではないかとの仮説は支持されなかった。さらにリピート異常伸長を合併しているFECD患者での体細胞のリピート不安定性を証明することができた。これらの知見によってFECDの発症メカニズムやリスクの解析が進んだことは学術的に価値が高い。これらの知見を参考にして、現在角膜内皮移植に限られる治療法が開発されれば、その社会的意義は高い。

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公開日: 2025-01-30  

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