フックス角膜内皮ジストロフィ(FECD)患者75例中16例(21%)が50以上のTCF4遺伝子のCTGリピート(TNR)異常伸長を示した。伸長群と非伸長群で性別、年齢、角膜移植歴、中心角膜厚、角膜後方散乱、前房形態は有意差がなく、臨床表現型の差はないと考えられた。 FECD患者69名を対象に、TNR伸長の不安定性をsmall pool PCRで評価した。白血球由来ゲノムDNAでは15例に50以上の異常伸長が確認され、平均最大TNR数は1602±1258、バリエーション数は19±15であり、両者は有意に相関していた(R=0.84, p<0.05)。TNR数は末梢血より角膜内皮で大きかった。
|