角膜混濁は途上国では失明原因の上位を占めており、感染性角膜炎はその重要な原因となる。 感染性角膜炎は、可及的早期の感染病原体の推定が視力予後の改善にとって重要である。一方、前眼部画像は容易に取得可能であるが、感染症を専門としない医師では必ずしも、画像からの診断は容易ではない。前眼部画像のみから、病原体推定や病態推定を支援するAIシステムを構築することにより、熟練医師への診療支援、さらに診療レベルの均てん化、ひいては、視力予後の改善に資すると考えられる。また、このシステムは、遠隔医療の支援のみならず、一般医師に対する教育支援としても有用と考えられる。
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