研究課題/領域番号 |
21K09745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
武田 篤信 九州大学, 医学研究院, 准教授 (40560313)
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研究分担者 |
園田 康平 九州大学, 医学研究院, 教授 (10294943)
長谷川 英一 九州大学, 大学病院, 助教 (70636521)
八幡 信代 九州大学, 医学研究院, 准教授 (90315812)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 硝子体網膜リンパ腫 / 制御性T細胞 / 腫瘍微小環境 / B細胞型リンパ腫 / 脳腫瘍モデル / ケモカイン |
研究成果の概要 |
硝子体網膜リンパ腫(VRL)は中枢神経系リンパ腫(CNSL)の一亜型で予後不良である。VRLでは制御性T細胞(Treg)遊走に関与するインターロイキン(IL)-16のヒト眼内液中濃度が高く、IL-16濃度が高いと全生存率(OS)が低いため, Tregによる腫瘍微小環境形成の予後不良への関与の可能性がある。マウスCNSLモデルを用いてIL-16遺伝子欠損マウス(IL-16 KO)と対照マウス(C)のOS, 及びフローサイトメトリーでTregの脳内浸潤を比較した。OSはIL-16 KOで有意に高く, Treg浸潤が低かった。IL-16によるTreg遊走がVRLの予後不良に関与する可能性がある.
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自由記述の分野 |
眼科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
眼科領域で最も予後不良な疾患の1つである硝子体網膜リンパ腫(VRL)の眼内液中ケモカインIL-16の測定が予後予測に使用できる可能性がある。今後B細胞リンパ腫細胞株を用いたin vitroや中枢神経系リンパ腫モデルや眼内リンパ腫モデルを用いたin vivoの機能解析の結果次第ではIL-16を標的としたVRLの治療法開発の可能性がある。また, macrophage migration inhibitory factor(MIF)がヒトVRLのOSとPFSに関連があることを見出しており, MIFのVRLにおける機能についても行う計画である。
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