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2023 年度 研究成果報告書

進行性遺伝性網膜疾患の治療に向けた全エクソーム解析と疾患表現型の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 21K09756
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

林 孝彰  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10297418)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード遺伝性網膜疾患 / 黄斑ジストロフィ / 遺伝子治療 / ベータカロテン治療 / 次世代シークエンサ / 全エクソーム解析 / 視サイクル
研究成果の概要

視サイクルを制御する遺伝子(RPE65やRDH5)変異による網膜ジストロフィでは9-cis-ベータカロテン治療が報告されている。そこで、日本人に多く、黄斑/錐体ジストロフィを高率に合併するRDH5関連白点状眼底に着目した。RDH5関連白点状眼底症例に対して、9-cis-ベータカロテン治療による前向き研究に着手した。主要評価項目である、網膜電図各種波形の振幅は、ベースライン(治療前)、治療3か月後、治療1年後を比較検討したところ、統計学的に有意に振幅が低下していた。本研究成果から、RDH5変異関連白点状眼底に対する9-cis-ベータカロテン治療は、必ずしも有益とはいえないと考えられた。

自由記述の分野

眼科学、遺伝性網膜ジストロフィ

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回、RDH5関連白点状眼底症例の23眼に対する9-cis-ベータカロテンの1年間の治療によって、網膜電図の各種振幅が有意に低下することを明らかにした。過去の研究で、視サイクルを制御する遺伝子(RDH5など)変異による網膜ジストロフィでは、9-cis-ベータカロテン治療によって視機能が改善する症例も報告されている。RDH5関連白点状眼底において、1年の自然経過で、振幅が低下したとは考えにくく、9-cis-ベータカロテン治療は、網膜電図による評価という観点では、必ずしも有益とはならない可能性が示唆された。

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公開日: 2025-01-30  

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