• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

浄化濃縮幹細胞培養上清を利用した放射線障害組織に対する新たな再生治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K09774
研究機関自治医科大学

研究代表者

河野 由布子  自治医科大学, 医学部, 臨床助教 (40883913)

研究分担者 吉村 浩太郎  自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード脂肪幹細胞 / 培養上清 / 浄化濃縮幹細胞培養上清 / 再生医療
研究実績の概要

本研究では、ヒト脂肪間質幹細胞(human adipose-derived stromal/stem cells, hASC)由来培養上清を用いて、「浄化濃縮工程」を通して、浄化濃縮幹培養上清による新たな再生治療法の確立を目的とする。
上記目的を達成するため、① 高機能培養上清を回収するための最適なASC培養方法を確立する。② ①の方法で回収した培養上清を「浄化濃縮工程」を用いて、有害物質除去かつ有用因子濃縮された「浄化濃縮幹細胞培養上清」を作製する。③ 体外実験にて浄化濃縮幹細胞培養上清の有効性を確認する。④ 疾患動物モデルを用いて、浄化濃縮培養上清による創傷治癒への有効性と安全性を評価することにより臨床研究用の治療プロトコールを確立する。
今年度では、昨年度の続きで、症例の収集(n = 5)と脂肪間質幹細胞のストックの作成を行い、幹細胞培養上清を回収するための症例を十分に得られた(n = 10)。また、本研究室にて確立された基準に達した「浄化濃縮幹細胞培養上清」を作製した。さらに、体外実験にて培養上清の有効性を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度では、幹細胞培養上清の回収および浄化濃縮幹細胞培養上清の作製ができていた。さらに、体外実験にて浄化濃縮培養上清の有効性の確認も行った。研究は、おおむね予定通りに進展している。

今後の研究の推進方策

今年度は、高機能培養上清を回収するための最適なASC培養方法を確立した。培養上清を「浄化濃縮工程」を用いて、有害物質除去かつ有用因子濃縮された「浄化濃縮幹細胞培養上清」の作製ができた。次年度は、体外実験および体内実験にて浄化濃縮幹細胞培養上清の有効性を確認する。

次年度使用額が生じた理由

今年度では、培養上清による血管形成・血管新生の有効性を確認するため、Endothelial Tube Formation Assay を行う予定だった。前述実験を実施するためのECM Gelでは、国内・海外欠品であり、製品購入ができておらず、これにより未使用額が生じた。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi