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2023 年度 研究成果報告書

浄化濃縮幹細胞培養上清を利用した放射線障害組織に対する新たな再生治療法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 21K09774
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関自治医科大学 (2022-2023)
杏林大学 (2021)

研究代表者

河野 由布子  自治医科大学, 医学部, 臨床助教 (40883913)

研究分担者 吉村 浩太郎  自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード再生医療 / 脂肪由来幹細胞 / 培養上清 / 浄化濃縮培養上清
研究成果の概要

本研究では、限外ろ過法(Ultrafiltration)によるヒト間葉系幹細胞由来培養上清の浄化・濃縮が成功し、さらに浄化濃縮幹細胞培養上清による細胞・組織への修復再生効果について検証した。具体的に、ヒト脂肪由来幹細胞(adipose-derived stem cells, ASCs)の培養上清を限外ろ過法にて、サイトカインや増殖因子など有用因子を濃縮し、アンモニアを含む小分子有害物質を取り除いた。次に、体外実験にて浄化濃縮幹細胞培養上清の細胞増殖促能・遊走能・内皮細胞血管新生能を促進した。さらに、難治性潰瘍モデルマウスを用いて、幹細胞培養上清の創傷治癒促進効果について確認した。

自由記述の分野

形成外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

再生医療において、移植幹細胞の定着・分化よりは、細胞が分泌するサイトカインや増殖因子などの効果が期待される。我々は、ヒト脂肪由来幹細胞(human adipose-derived stem cells, ASCs)の培養上清に注目し、独自で開発された浄化濃縮法を通して培養上清の浄化・濃縮が成功した。培養上清には細胞成分が含まれていないため、他家由来の培養上清でも投与可能となり、製剤化も容易である。世界中の実験室で毎日廃棄されている培養上清の量は膨大であり、廃棄物を再利用して治療に使えることができれば、その総量と恩恵は膨大である、エコロジーという観点からも画期的な研究計画である。

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公開日: 2025-01-30  

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