研究課題/領域番号 |
21K09787
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐々木 薫 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10536220)
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研究分担者 |
関堂 充 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40372255)
大島 純弥 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (40835138)
相原 有希子 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (70707801)
佐々木 正浩 筑波大学, 附属病院, 病院登録医 (80804723)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 筋膜移植 / 静的安定性 / 顔面対称性 |
研究実績の概要 |
本研究は筋膜移植を用いた顔面の非対称性を改善することを目的とし、ラットを用いた動物実験を中心にそのメカニズムを解明する研究である。 当該年度においては、基礎実験を並行しつつ、臨床データの解析も並行して行った。臨床データでは3つの解析を行った。①眼形成外科学会において、眼瞼欠損に対する筋膜(骨膜)による支持性の有用性の発表をおこなったが、眼瞼の全層欠損に対して移植筋膜が水平方向で長期的に安定して働くことを示したという点で重要な結果を得た。②頭蓋顎顔面外科学会では先天性眼瞼下垂症に対する筋膜移植術の長期経過を調査し移植筋膜の変化についての発表を行った。垂直方向に移植された筋膜の絶対長は短期的に短縮したのち長期的にはふたたび延長することが分かった。ただし顔面の成長に伴って相対的には短縮傾向となることもあるということが示され、長期経過の重要性が示唆された。③筑波大学形成外科同門会では眼窩欠損に対する遊離皮弁を用いた義眼床再建の眼瞼位置異常における筋膜移植術の有用性についての発表を行い、さらに2024年度の形成外科学会総会でも発表予定である。筋膜移植によって内眼角、外眼角の安定性を得られることを示し、また眼窩内の軟部組織の移動による眼瞼部の変形を筋膜移植により改善することができることを示したという点で意義のある結果であった。このように本来の目的である臨床研究においては複数の結果を得ることができた。一方で実験の主体である動物実験においては、移植筋膜となる筋膜が小さいなどの、手技上の問題も影響し、再現性の高い結果が得られておらず、発表には至っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本来の目的である臨床においては複数の結果を得ることができた。一方で実験の主体である動物実験においては、移植筋膜となる筋膜が小さく、手技上の問題も影響し、再現性の高い結果が得られておらず、発表には至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
研究の継続申請を行っており、研究を継続する予定である。再現性の高い結果を得るための手技的な問題の解決のため、他部位からの筋膜採取を検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究がやや遅れており、遅れの原因である手技的な再現性が得られていない点を鑑みて、一部研究計画を変更し、追加実験を行う予定である。そのために必要な実験動物、物品購入を行うため、予算を次年度に延長したものである。
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