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2023 年度 実績報告書

難治性熱傷・潰瘍に対する毛包由来上皮系幹細胞などを用いた革新的再生治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K09797
研究機関自治医科大学

研究代表者

木下 幹雄  自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50422308)

研究分担者 吉村 浩太郎  自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード毛包由来上皮細胞 / 表皮由来細胞 / 創傷治癒 / 上皮化
研究実績の概要

創傷治癒および上皮化に対する毛包幹細胞(FSC)の治療可能性について調べた。毛包の各部位由来FSC(Bulb-FSC, LORS-FSC, UORS-FSC)の新規単離プロトコルを確立した。

培養FSCの増殖能力に関する評価で、Bulb-FSCの増殖能力が最も高いことが判明した。バイオマーカーの陽性率は、Bulb-FSCでCK-10の陽性率が低く、CK-14の陽性率が高いことから、優れた増殖能を有する可能性が示唆された。免疫不全 NOD-SCID マウスモデルを使用し、各細胞(Bulb-FSC, LORS-FSC, UORS-FSCと表皮由来細胞(ESC))による局所治療でin vivoにおける創傷治癒と上皮化に関する評価したところ、Bulb-FSC群の上皮化が最も速いことが判明した。治癒後の皮膚サンプルに対する組織学的評価で、Bulb-FSC治療群で瘢痕領域がより小さく、厚さについても薄かったことから、移植したヒト由来細胞が再生表皮に多く局在していることも明らかにした。さらに、臨床におけるドナー部位の損傷評価のため、ラットのひげの球根(Bulb)を除去後 2 か月で、毛髪の再生を確認した。

ヒト毛包由来上皮細胞、特に球根(Bulb)由来細胞は、その高い増殖能力と生着能力により、上皮化を促進する。毛包球根(Bulb)を除去後、最小限のドナー部位の損傷が観察されたことで今後が期待される。

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公開日: 2024-12-25  

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