糖尿病下腿潰瘍治療の1つとして再生医療に大きな期待が寄せられている。申請者は健常ヒト末梢血液から単離した単核球(MNC)を独自開発した生体外増幅培養法を適用し、表皮幹細胞マーカー発現(MNC-EK)細胞を調整する方法を考案した。本研究では糖尿病皮膚潰瘍治療のため、創傷における表皮幹細胞の供給の機序解明を目的とする。 ヒト末梢血液より採取したMNCからMNC-EK細胞を調整し、表皮細胞へ分化誘導するとMNC-EK細胞は表皮細胞コロニーを多く形成した。このMNC-EK細胞を免疫不全糖尿病性潰瘍モデルマウスへ移植し治療効果を検証すると、移植早期から潰瘍が縮小し最終的に90%近くまで治癒を認めた。
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