研究成果の概要 |
歯原性上皮の骨内微小環境下での腫瘍発生や進展に関わる、細胞周期関連分子、上皮幹細胞関連分子、細胞老化関連分子を検索し、歯原性上皮における細胞動態・活性状況について検討した。細胞周期関連分子Cdt1, geminin, γ-H2A.Xの発現は、歯嚢よりエナメル上皮腫で高く、Cdt1は多くの細胞、gemininは腫瘍胞巣辺縁部、γ-H2A.Xは腫瘍胞巣中央部で確認された。上皮幹細胞関連分子LGR5, 6の発現は、歯嚢よりエナメル上皮腫で高く、LGR5は腫瘍胞巣辺縁部、LGR6はより多くの細胞で確認された。細胞老化関連分子SIRT1の発現は、歯嚢よりエナメル上皮腫で高く、高齢症例で高い傾向を示した。
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