Repeated Restoration Cycle(同じ歯を何度も治療することで抜歯に至る)を遅らせるためには、修復部物の長寿命化を図ることで生涯の治療回数を減少させることが有効である。現代の歯冠修復治療に接着技術は不可欠であるが、口腔内ストレスの影響、接着界面の経時的劣化、新規修復材料への接着技法など、臨床課題は多い。本研究では、特に2010年代より保険導入を開始したCAD/CAM材料の接着強さの向上を目的として、その被着面処理法を評価した。金属価格の高騰と歯科技工士不足により、CAD/CAMによる修復は今後も拡大すると予想されるため、本研究の成果は広く国民の健康に寄与すると考えている。
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