研究課題
研究Ⅰ動的回転疲労試験で、歯冠方向スピードをより速くした場合(歯冠方向200mm/min、根尖方向100mm/min)、連続正回転では静的回転疲労耐性が高くなった。往復回転運動では有効ではなかった。研究II ペッキングモーション(上下動)では、歯冠方向のスピードが最も速い群で、上下同じスピードの群より回転疲労耐性が優れていた。マルテンサイト相のファイル(ProTaper Gold)はオーステナイト相のファイル(ProTaper Universal)より回転疲労耐性が優れていた。研究III 1つあるいは2つの彎曲を有する根管模型を用いた。1彎曲根管でTruNatomy glider (TN) はDent Craft RE glide path instrument (RE) よりトルクが大きく、2彎曲根管でProGlider (PG)はREよりトルクが大きかった。1彎曲根管のREと2彎曲根管のPGのトルクレンジが最も広かった。自動根管形成・荷重/トルク解析装置にてヒト抜去歯を根管形成し,トルク/荷重を分析するとともに,根管偏位をマイクロCTで評価した.研究IV:JIZAIを用い連続回転(CR),トルク依存型往復回転(OTR)にて300または500 rpmで形成した.500 rpmでは300rpmより歯冠方向荷重と切削方向トルクが有意に小さかった.根管偏位に差はみられなかった.研究V: ProGliderにてCR,OTR,時間依存往復回転またはグライドパスモーション(OGP)でグライドパス形成した.形成後のファイル表面を走査電子顕微鏡で観察した. OGPは他の回転様式より切削方向トルクが小さく,ファイルの表面欠損も少なかった.CRはOGP,OTRより根管偏位が大きかった.研究VI:根尖彎曲根管,中央彎曲根管,直線根管をトルク設定で各3群に分け,ProGliderとProTaper Nextで順次形成した.直線根管では彎曲根管よりトルク/荷重,根管偏位が小さかった.トルク設定5N・cmでは1N・cmよりトルク/荷重が有意に大きかった.トルク設定,彎曲位置は根管偏位に影響を示さなかった.
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