研究課題/領域番号 |
21K09896
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
湯本 浩通 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (60284303)
|
研究分担者 |
木戸 淳一 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (10195315)
稲垣 裕司 徳島大学, 病院, 講師 (50380019)
廣島 佑香 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (60545143)
尾崎 和美 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (90214121)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 歯周病 / 歯周病原細菌 / Outer Membrane Vesicle / 歯肉上皮細胞 / 炎症性サイトカイン / 歯槽骨吸収 / 破骨細胞 / 骨芽細胞 |
研究成果の概要 |
歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisやFusobacterium nucleatum由来ベシクルは、ヒト歯肉上皮細胞に対してIL-6やIL-8の発現・産生を誘導し、その経路としてSTING-NF-kBが関与していた。さらに、Pg-OMVは、in vitroにおいて破骨細胞分化を促進させ、骨芽細胞の石灰化を抑制すること、in vivoにおいては、歯槽骨吸収を促進させることが明らかとなった。また、Pg-OMVは、上皮のバリア機能に関与する接着分子であるE-cadherinの発現をヒト歯肉上皮細胞で抑制し、Pgが有するgingipainの影響が示唆された。
|
自由記述の分野 |
医歯薬学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、歯周病と様々な全身疾患との関連が示されており、この負の連鎖を止める為に、歯周病原細菌由来OMVの役割を理解し、さらに口腔細菌感染の全身への波及過程とそのメカニズムを解明する事は、全身の健康へ寄与・QOL向上・健康寿命延伸のための治療や予防法の確立に繋がる。歯周病原細菌由来OMVが炎症を惹起し、歯槽骨吸収を促進するメカニズムの一端を解明した本研究成果は、歯周病の全身への波及過程の解明と新規の治療・予防法の確立に繋がることから、学術的意義に加えて、社会的意義も大きいと考えられる。
|