研究課題
基盤研究(C)
マイクロクラックあるいはtooth wearの進行を積極的に予防するために,優れた耐久性を有する歯質接着技術とともに,歯質の再石灰化に有効となる各種微量金属作用に着目し,歯質強化を主眼とした新たな“高機能歯質プロテクト修復材”の開発を目指すものである。そこで,バイオアクティブなガラスフィラーを用いて,その再石灰化に及ぼす効果について検討を加えた。本実験の結果から,Znイオンは,歯質の再石灰化促進効果があり,これを応用することによって次世代修復システムの開発につながるであろうことが示唆された。
歯科保存学
本研究の目的は,マイクロクラックおよびこれを起点として進行するtooth wearを接着技術とともに積極的な再石灰化を促進する微量元素作用を応用した“高機能歯質プロテクト修復材”を開発することにあり,これが学術的独自性とともに創造性である。これによって,超高齢社会の急速な進行に伴って増加する歯の損耗を予防する臨床術式が確立するとともに,口腔内における健康の増進という日本国民の医療経済面からも意義が高い研究であり,国民の健康におけるQOLの向上にも必ずや貢献するものと期待される