研究課題/領域番号 |
21K09926
|
研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
福田 光男 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (40156790)
|
研究分担者 |
岩村 侑樹 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (90783035)
樋口 直也 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10329609)
林 潤一郎 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (30350937)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 歯周病 / レーザー / 光線力学療法 |
研究実績の概要 |
レーザーと光感受性物質による光線力学療法の新たな照射方法の確立を目指した本研究に先行する臨床研究(課題番号:18K09612)が、Covit19流行により完了が遅れていたが、現在、先行研究の結果を、名古屋市立大学の認定臨床研究審査委員会に報告し承認を受け、臨床研究等提出・公開システム(jRCT)に登録し完了した。先行研究では、これまで行ってきた基礎研究で得られた照射条件が、そのまま臨床に用いて、基礎研究でえられた程度の効果(ポケット内細菌を99%除去する)が得られるかを検討することにあった。その結果、先行研究で採用した条件(基礎研究で得られた条件)では、ポケット内細菌を減少させることは可能であったが、期待されるレベルではなかった(ポケット内細菌の除去は10~50%)ことが判明した。今回実施した出力条件では、レーザー照射による安全性(疼痛・不快事項・歯肉粘膜の熱傷・ショックは1例も発生しなかった)には問題がないことが確認できた。そこで、出力2W, duty cycle 50% パルス幅100ms 3分照射という条件を、照射条件は変えず、3分照射を5分照射にする必要があると判断し、認定臨床研究審査委員会に提出する研究計画書・同意書などを作成した。新規研究では、先行研究が単根歯を対象としたのに対し、大臼歯を含むこととした。さらに、先行研究では糖尿病患者を対象者から除外したが、本研究では対象とした、また、先行研究では審査委員会の指摘を受け、40例で実施したが、60例として研究計画書を作成した。現在、予備審査を受け第1回の審査が6月に予定されている。研究計画書では、Covit19の影響を今年も受ける可能性を考慮し、余裕をみて、2024年6月完了を予定としている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Covit19の感染拡大により遅れていた、先行研究が、完了し、その結果を反映した本研究計画が始められており、研究全体としてはおおむね順調に進展している。
|
今後の研究の推進方策 |
臨床研究であるため、研究協力者(被検者である歯周病患者をマネージする協力者)の人数を増やして対応するよう研究計画書を作成した。
|
次年度使用額が生じた理由 |
Covit19感染拡大により、臨床研究が遅れていたため、次年度使用額が生じた。臨床研究の開始予定は、臨床研究審査会の承認予定後の7月となっており、次年度使用額は、現在臨床研究審査会に提出した研究計画書に基づきおこなう臨床研究課題、「光学特性の生物学的窓を利用したレーザーの抗菌光線力学歯周療法の開発」の審査料および保険料、研究関連物品(消耗品など)学会発表等に充当する予定である。
|