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2021 年度 実施状況報告書

BMP-9による顎骨・歯周組織再生の効率化に向けた微小環境コントロールの基盤確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K09953
研究機関鹿児島大学

研究代表者

中村 利明  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (60381183)

研究分担者 長谷川 梢 (中村梢)  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00404492)
榮樂 菜保子  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00868086)
白方 良典  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (60359982)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードBMP-9 / 歯周組織再生 / 骨再生 / 歯周病
研究実績の概要

歯周病は組織破壊性の慢性炎症性疾患で国民の8割が罹患している国民病である。歯周病により失われた歯周組織を再生することは歯周治療の究極のゴールであり、超高齢化社会を迎える日本国民の健康寿命の延伸とQuality of life (QOL)の向上に大いに寄与する。そこで、歯周組織再生の新規治療法の研究・開発を目的に、新たな成長因子として強力な骨形成能力で注目されているBone morphogenetic protein-9 (BMP-9)について注目した。歯周組織再生療法では、成長因子の生物学的特徴・作用機序を理解し、適切な選択のうえ治療に応用するとともに、その作用を最大限発揮させる局所環境の理解と整備が重要である。そのため本研究は、現在までの我々の基礎研究をベースに発展させ顎骨・歯周組織再生に適した歯周組織局所環境の解明とコントロールについて多方面から解析しその基盤を確立することを目的としている。
当該年度は主にIn vivo 系 ビーグル犬2壁性歯周組織欠損モデルを用いた歯周組織再生効果について観察期間を終え、対象組織部位を抽出、作製された脱灰薄切標本について評価部位の歯周組織(セメント質、歯槽骨、歯根膜、上皮)の治癒像について組織学的評価を行うと共にセメント質、歯槽骨形成量、アンキローシス、結合組織性付着量、上皮の深行増殖量について組織形態計測による評価を実施した。また、in vitroの系においてBMP-9刺激はヒトセメント芽細胞の骨芽細胞様分化(ALP活性促進、石灰化物形成促進)を誘導することが確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り進行している。

今後の研究の推進方策

in vivo系: 組織標本の解析および検討を継続する。
in vitro系: ヒトセメント芽細胞のBMP-9刺激による骨芽細胞様細胞分化を促進するco-factorを検討していく。

次年度使用額が生じた理由

コロナ渦による学会参加自粛等による旅費減少や、消耗品の節約、既存施設の有効活用などによる予算圧縮のため。

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公開日: 2022-12-28  

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