• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

睡眠時低血糖とブラキシズムの関係

研究課題

研究課題/領域番号 21K09979
研究機関徳島大学

研究代表者

大倉 一夫  徳島大学, 病院, 講師 (70304540)

研究分担者 鈴木 善貴  徳島大学, 病院, 講師 (40581393)
安陪 晋  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (10359911)
松香 芳三  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (90243477)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード睡眠時ブラキシズム / 血糖値変動 / 咀嚼筋筋電図 / 睡眠時低血糖 / 持続血糖モニタ / 血糖値バースト / 携帯型持続血糖モニタ装置
研究実績の概要

本年度は,携帯型持続血糖モニタ装置の比較検討と精度検定を行った。期待していたより侵襲の少ないウェアラブル器機(血糖値測定,血圧測定が可能なもの)の一般市場投入は未だない。携帯型持続血糖モニタ装置として先行して保険導入された実績のある(フリースタイルリブレReader & センサー, abbott社製)と後発でより高精度な(Dexcom G6 CGMシステム, テルモ社製)を購入して,一週間にわたる同時測定を行った。指尖部より採血し,実際に血糖値測定したものをゴールドスタンダードとして,両者の精度と使用感の比較を行った。
記録・解析のために使用するソフトウェアを用いて,携帯型ポリソムノグラフ,携帯型筋電図,携帯型持続血糖モニタ装置等すべてのシステムの記録,同期と解析について検討を行っている。ハードウェアのセットアップ等最適化を図るとともに,被験者選択用プロトコール,睡眠時ブラキシズム測定プロトコールは作成が完了している。食事や間食など節食条件とともに睡眠状況を記録できるソフトウェアも様々なものを比較検討しており,紙運用ではなくスマートフォンを用いた測定ダイアリーの構築を急いでいる。
予備実験として,3名の研究分担者に対して一週間の携帯型持続血糖モニタ記録(2種類の携帯型持続血糖モニタ装置を同時測定)を行うとともに,安全性を含め問題点を洗い出し,改善を行った。携帯型持続血糖モニタ装置としては測定期間が短く,違和感が多少多く高価ではあるが,より高精度でデータ数が多い(Dexcom G6 CGMシステム, テルモ社製)を採用することとした。
生命倫理・安全対策として,臨床研究倫理委員会に対して臨床研究の認可を得ているが,今年度の更新を行った。
被験者を徳島大学の職員,学生より募集している。来年度よりは,目標としていた5名の測定を速やかに遂行する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

携帯型持続血糖モニタ装置としてフリースタイルリブレReader & センサー(abbott社製)を導入する予定で器機の購入を予定していたが,21年7月末にDexcom G6 CGMシステム(テルモ社製)の販売が開始となったため,よりよいシステムの構築を目指して器機の選定を行っていた。2つの器機を同時測定し精度と使用感の確認,コストの検討を行った。ウェアラブル端末に関してもファイバーの刺入なしに血糖値測定が行える物が開発された模様であったが,一般市場投入は未だない。
現在,研究分担者の協力により実験系の最適化を進めている。食事や間食など節食条件とともに睡眠状況を記録できるソフトウェアも様々なものを比較検討しており,紙運用ではなくスマートフォンを用いた測定ダイアリーの構築を急いでいる。本年度は,目標としていた5名の測定は達成できず,予備測定ならびにデモンストレーションに終わった。測定環境の整備と確立に今しばらく時間がかかりそうであるが,速やかに測定を遂行する予定である。

今後の研究の推進方策

使用する携帯型持続血糖モニタ装置は決定したので,測定システムの整備についての検討を引き続き行う。解析についても省時間化と簡略化について検討を進めていく。長時間の測定に関しては臨床研究倫理委員会の認可,必要書類の作成はすでに完成している。安全性と確実性を含め実験系についての検討を進めて行く。今後の測定のため被験者の公募をはじめる。実験系が確立され次第測定ならびに解析を行う。年間5名を目標としている。被験者の募集と選択は常に続ける必要がある。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用が生じたのは当初予定していた携帯型ポリソムノグラフ(スリーププロファイラーPSG2(LE),パシフィックメディコ社製)が初年度に高価で購入できなかったため,現有の物を仕様変更して使用することとしたためである。新規購入と異なり,仕様変更であるため物品費に余剰が出ている。次年度使用額は翌年度の請求額と合わせ,センサー類の追加購入,研究協力謝金に使用予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Targeted Therapy for Orofacial Pain: A Novel Perspective for Precision Medicine2023

    • 著者名/発表者名
      Raman Swarnalakshmi、Ikutame Daisuke、Okura Kazuo、Matsuka Yoshizo
    • 雑誌名

      Journal of Personalized Medicine

      巻: 13 ページ: 565~565

    • DOI

      10.3390/jpm13030565

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Survey of Oral Maxillofacial Injuries and Sports Mouthguard Use in Wakeboarders2022

    • 著者名/発表者名
      Suzuki Yoshitaka, Okura Kazuo, Yoshihara Yasutomo, Dalanon Junhel, Akita Kazuya, Miyamoto Youji, Matsuka Yoshizo
    • 雑誌名

      International Journal of Sports Dentistry

      巻: 15 ページ: 17-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Analgesic Effect of Tranilast in an Animal Model of Neuropathic Pain and Its Role in the Regulation of Tetrahydrobiopterin Synthesis2022

    • 著者名/発表者名
      Raman Swarnalakshmi、Waskitho Arief、Raju Resmi、Iwasa Takuma、Ikutame Daisuke、Okura Kazuo、Oshima Masamitsu、Matsuka Yoshizo
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 23 ページ: 5878~5878

    • DOI

      10.3390/ijms23115878

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Dual orexin receptor antagonist drug suvorexant can help in amelioration of predictable chronic mild stress-induced hyperalgesia2022

    • 著者名/発表者名
      Chavan Parimal、Chikahisa Sachiko、Shiuchi Tetsuya、Shimizu Noriyuki、Dalanon Junhel、Okura Kazuo、Sei Hiroyoshi、Matsuka Yoshizo
    • 雑誌名

      Brain Research Bulletin

      巻: 188 ページ: 39~46

    • DOI

      10.1016/j.brainresbull.2022.07.011

    • 査読あり
  • [学会発表] 歯科補綴学におけるアクティブラーニングの学修効果 反転授業とTBL、通常授業の比較2022

    • 著者名/発表者名
      大倉 一夫, 葉山 莉香, 大島 正充, 細木 眞紀, 鈴木 善貴, 宮城 麻友, 井上 美穂, 生田目 大介, 田島 登誉子, 吉原 靖智, 小澤 彩, 新開 瑞希, 松香 芳三
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会第131回学術大会
  • [学会発表] ブラキシズムから歯の喪失を予防する ブラキシズムへの運動論的アプローチ2022

    • 著者名/発表者名
      大倉 一夫
    • 学会等名
      令和4年度日本補綴歯科学会中国・四国支部学術大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 睡眠時ブラキシズムと睡眠嚥下の関連 系統的レビュー2022

    • 著者名/発表者名
      新開 瑞希, 鈴木 善貴, 大倉 一夫, 加藤 隆史, 宮城 麻友, 柴垣 あかり, 大島 正充, 松香 芳三
    • 学会等名
      令和4年度日本補綴歯科学会中国・四国支部学術大会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi