SLS中空型における内部構造の付与は、高強度でかつ最適な構造特性を有する部分床義歯のフレームワークを設計できる可能性が示唆された。さらに、SLSにはボイドが認められなかったことから、従来のCastと比較して安定した品質を提供できる可能性も考えられた。また、SLS中空型の質量が、他のすべての条件と比較して有意に小さな値を示したことから、フレームワークの軽量化も実現できる可能性が示唆された。 今後は、中空構造では残留パウダー除去用の孔を付与して造形し、残留パウダーを除去した状態で機械的特性値を測定する必要がある。また、中空構造のパターンを増やし弾性率と中空構造との関連をさらに調査していく必要がある。
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