研究課題/領域番号 |
21K09996
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
浜 洋平 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (40706933)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 口腔機能低下症 / フレイル / サルコペニア / 低栄養 |
研究実績の概要 |
本研究では口腔機能低下症とフレイル、サルコペニア、低栄養と言った要介護関連因子の縦断的な関連を明らかにすることを目的とし、65歳以上の高齢者を対象として研究期間内に200名2回ずつの測定を予定している。初年度である2021年度は研究チームの構築、測定について副次項目など含む詳細の決定、データ管理システムの構築、倫理審査、研究参加者のリクルート方法の整備を行い、実際に8名の測定を行うことができた。要介護関連因子は多岐に渡るため、その背景因子の調整のために多くの項目を測定・評価する必要がある。そのために歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、統計専門家の研究チームを構築し、多様な項目を正しく解釈できるようにした。また評価項目としては過去の研究レビューを詳細に行い、口腔機能、フレイル、サルコペニア、栄養状態の他、口腔関連QoL、身体情報、主観的咀嚼能力、認知症、うつ、社会的因子を含くむよう、それぞれの評価項目を決定した。それに基づき、データ管理システムを構築し、データの正確性、信頼性、保存性が担保されるようにした。その他、倫理診査、また研究参加者のリクルート方法の整備を行い、2022年1月から実際に測定を開始した。まず構築した体制に改善点があるか検討をしながら、少人数を対象としての測定を実施した。測定の順番など具体的な細かな点をブラッシュアップすると共に、次年度の研究参加者のリクルートを進めた。以上により2021年度では実際に測定を開始する体制を構築し、2022年度以降継続的に測定を行えるようにすることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
申請時の計画では2021年度内に50名の測定の予定であったが、新型コロナウィルス感染拡大状況を確認しながらの実施となりやや遅れた状況となっている。ただし2021年度内に測定の基盤整備を行うことができたため、2022年度末には想定した測定数を行うことができる見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
2022年中はベースライン測定を行い、2023年1月から1年後の追跡調査を実施する計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
測定がやや遅れたために、次年度使用額が生じた。令和4年度には測定の消耗品の購入、研究参加者のへの謝礼、そのほか雑費に使用する予定である。
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