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2021 年度 実施状況報告書

インプラント治療を基盤とした最適補綴装置選択のための診断補助システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K10010
研究機関昭和大学

研究代表者

横山 紗和子  昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (10431925)

研究分担者 安部 友佳  昭和大学, 歯学部, 講師 (80614156)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード口腔関連QOL
研究実績の概要

超高齢社会を迎えた本邦では部分歯列欠損の高齢者も増加の一途を辿り,口腔機能改善によるオーラルフレイルの防止・QOL向上において補綴 治療の果たす役割は大きい.有床義歯による補綴治療難症例では満足な治療結果が得られない場合も多く,可撤性インプラント義歯が適用されることもあるが,その治療効果については不明な点も多い.本研究は,咬合支持が減少・喪失した部分欠損歯列患者を対象に臨床的アウトカムおよび患者立脚型アウトカムについて調査を行い,治療効果・予後に関連するパラメータをスコア化し,各治療オプションの治療効果・予後を予測できるシステムを構築することを目標としている.当該年度においては,前向きの調査を行うにあたり,研究デザインの検討をまず行なった.研究遂行にあたり,患者立脚型アウトカムとして,口腔関連QOL指標としてのOral Health Impact Profile(OHIP)日本語版,健康関連QOL指標としてのSF-36v2,客観的咀嚼機能評価のうち,直接的評価法として,グミゼリーおよび色変わりガムを用いた咀嚼能力測定,間接的評価法として,デンタルプレスケールIIによる咬合力測定についてのデータ収集を検討していたが,これらに加えて,フレイル評価・栄養評価について組み込むデザインを検討した.予備的に,来院患者のカルテ調査を行なって被験者として候補となり得る該当し得る被験者数を見積もり,同時に,過去のデータの調査を行なってサンプルサイズの再検討を行なった.Predictorと考えられる要因について研究者らでディスカッションを行い,多変量解析に必要な被験者数を検討した.並行して,予診におけるOHIPデータをもとに,カルテ調査を行なって,日本補綴歯科学会が示す診断との一致について検討した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍により患者数が減少していることも考慮して,研究デザインの再検討を行なっている.

今後の研究の推進方策

被験者の収集と補綴治療介入前におけるデータ収集を進めていく予定である.

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍により,研究計画の見直しが必要となったため,遅延が生じている.今後,臨床データ収集のための解析機器および消耗品の購入,学会における情報収集のための旅費および参加費に用いる予定である.

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公開日: 2022-12-28  

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