研究課題/領域番号 |
21K10014
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山口 泰彦 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (90200617)
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研究分担者 |
後藤田 章人 北海道大学, 大学病院, 講師 (70466465)
三上 紗季 北海道大学, 大学病院, 助教 (70704477)
白井 未來 (斎藤) 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (80754613)
前田 正名 北海道大学, 大学病院, 助教 (90852111)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 睡眠時ブラキシズム / ブラキシズム経時変動 / ウェアラブル筋電計 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,ウェアラブル筋電図検査を用いた日常生活での無拘束状況下での客観的,定量的な評価法を用いて,マルチサンプルで睡眠時の咬筋筋電図波形を観察,解析し,短期的日間変動と年間隔での長期的経時変化の両方の睡眠時ブラキシズムの経時的変動の特性を明らかにすること,および,その経時的変動を引き起こす要因の解明のために,睡眠時ブラキシズムの経時的変動と睡眠状態やストレス状態の関連性を検討することである. 2021年度は,先ず,研究計画書並びに同意説明書を作成し,北海道大学大学院歯学研究院臨床・疫学研究倫理審査委員会に研究倫理審査申請を行い,承認を得た.その後,睡眠時ブラキシズムの臨床診断基準に該当するブラキサー,および,睡眠時ブラキシズムの臨床診断基準項目のいずれの所見も有さない非ブラキサーの研究参加者を募集した. 選択基準に合致した被験者18名に対し,被験者基本情報の記録後,片側咬筋の睡眠時咬筋筋電図検査を超小型ウェアラブルデータロガー型筋電計を用いて測定した.測定日数は1週間内の3日とした.筋電図解析は,米国睡眠学会の睡眠時ブラキシズムの波形定義に基づき,持続時間0.25-2秒のphasic burst と2秒以上のtonic burstを抽出し,さらに波形群であるエピソード数をカウントした.睡眠-覚醒の判定は簡易睡眠モニターを用いて記録した.また,脈波間隔変動も記録した.測定日の睡眠状態の主観的評価を睡眠質問表にて評価した.ストレス評価は,唾液ストレスマーカーを用いた検査,および心理テストを用いた状態不安尺度により行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症蔓延の影響を受けたため
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今後の研究の推進方策 |
研究の測定システムは順調に実施できているため,2021年度に施行した各測定項目について被験者の追加を行い,1週間内で3回の測定を行う.2021年度に測定をスタートした被験者については,2シリーズ目(1年後)の測定を行う.年度末に,中間段階での,日間変動の評価を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の蔓延の影響で,測定被験者数が当初計画より少なく,それに伴う被験者謝金,測定用消耗品の経費が減額となった.その差額が次年度使用額として生じた.この額については,2022年度に被験者数を増やすための経費として使用する計画である.
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