近年、デジタル技術が急速に発展しており、多くの研究が報告されている。スキャナーの精度を検証する研究やクラウンの適合精度を比較している研究など、様々な検証が行われている。その中でも、咬合採得に関する研究は、非常に少なく、不明な部分が多く存在する。また、実際の臨床では、咬合採得に影響するあらゆる因子(欠損歯数・欠損パターン・咬合力・年齢・性別など)が存在し、製作される補綴装置の精度に大きく影響する。様々な条件で咬合採得した際に、どの程度の咬合調整量となるのかを検証することで、今後の口腔内スキャナーによる咬合採得の手技の確立に大きく貢献すると考える。
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