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2021 年度 実施状況報告書

シングルセル解析を用いた再生軟骨移植の組織成熟シグナルの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K10038
研究機関東京大学

研究代表者

藤原 夕子  東京大学, 医学部附属病院, 客員研究員 (50466744)

研究分担者 疋田 温彦  東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60443397)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード再生軟骨移植 / シングルセル
研究実績の概要

現行の軟骨再生医療は、培養中に脱分化する軟骨細胞が、生体内に移植されると自然に成熟する過程を活用して行われているが、その分子メカニズムの詳細は未だ不明である。本研究では、再生軟骨移植後の組織成熟に伴い特性や局在を変化させていく軟骨細胞やマクロファージに焦点をあて、シングルセル解析を導入した網羅的に解析により、再生軟骨組織を構成する細胞の多様性や経時的変化を可視化することにより、組織成熟の分子メカニズムを明らかにすることを目的としている。
本年度は、マウス再生軟骨組織のシングルセル解析により、マクロファージのクラスタリングと発現変動遺伝子のプロファイリングを行うことを目的に、まず、C57BL/Jマウス耳介組織から軟骨細胞を単離し培養増殖させた後、ポリ乳酸足場素材(5x5x3 mm)へ播種して再生軟骨組織を作製し、EGFP-C57BL/Jマウス(グリーンマウス)の背部皮下へ移植した。再生軟骨組織を経時的に摘出し、半割した半分をシングルセル解析に使用する。組織をハサミで細切し、HBSSやコラゲナーゼ処理にて細胞を単離した。シングルセル解析では、細胞を十分に分散させ対象細胞を濃縮することが、結果の品質に影響することが知られているため、単離条件を検討している。今後、GFP+, F4/80+を指標にマクロファージをフローサイトメトリーにて分離し、シングルセル解析プラットフォームchromiumによりsingle-cell RNA sequenceを行ってライブラリーを作製する予定としている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

異動や新型コロナウイルスの影響で、研究を行う時間に制約があったため。

今後の研究の推進方策

予定している内容を進めつつ、条件設定を適正にして効率化をはかる。

次年度使用額が生じた理由

研究の進捗が遅れ気味であり、試薬などの一部の必要物品の購入を次年度以降に行うことにしたため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 再生軟骨移植におけるダメージ関連分子パターン(DAMPs)の影響.2022

    • 著者名/発表者名
      藤原夕子,疋田温彦,星和人.
    • 学会等名
      第21回日本再生医療学会総会

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公開日: 2022-12-28  

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