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2023 年度 実施状況報告書

PXDNによるがん代謝と微小環境を標的とした口腔癌の治療ストラテジー

研究課題

研究課題/領域番号 21K10077
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

栗原 都  奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (40453170)

研究分担者 笹平 智則  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (90405374)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード口腔癌 / PXDN / シグナル伝達
研究実績の概要

がんの微小環境はがん細胞の増殖・浸潤・転移、治療抵抗性に深く関わることがよく知られており、口腔癌も例外ではない。申請者らはperoxidasin(PXDN)が口腔癌局所において微小環境の形成に寄与する可能性があることを既に明らかにしている。
昨年度、PXDNに関連した新たな転写因子としてXを見いだしているが、引き続きこの分子の機能についての研究をおこなった。口腔癌細胞株においてXのノックダウン処理ないし遺伝子導入を行ったところ、細胞周期調節因子の発現変化を認め、フローサイトメトリーにおいても細胞周期の抑制ないしは促進が確認されたことより、新規分子Xは細胞周期を調節する可能性が示唆された。なお、血管内皮細胞やリンパ管内皮細胞株とXの発現を抑制した複数の口腔癌細胞株との共培養をおこなっているものの、現在まで芳しい結果は得られていない。また、Xは分泌タンパクの可能性があるため、リコンビナントタンパクを内皮細胞の培養上清中に添加したものの、こちらの系でも増殖能の有意な変化を認めておらず、微小環境構築能への影響の検討は難渋している。現在、本分子と各種間質細胞との作用による微小環境の成立への影響につき、条件を変えて検討を行っているところである。
以上より、PXDNは細胞周期調節因子との機能を有している可能性があることが新たに明らかとなった。今年度も分子Xとがん微小環境への関連性について、引き続き検討を行っていく。

現在までの達成度
現在までの達成度

4: 遅れている

理由

がんの微小環境への影響に関する検討において、思うような結果が得られていない。

今後の研究の推進方策

今後は今までとは異なる口腔癌細胞株を用いる、あるいは内皮細胞の継代回数が増えている可能性があるため、初代培養の新鮮な血管内皮細胞株やリンパ管内皮細胞株を用いる予定である。

次年度使用額が生じた理由

口腔癌細胞株と間質細胞との共培養が上手くいかなかったため。細胞株の種類を変えて引き続き検討を行う。

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公開日: 2024-12-25  

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