保有するコホートデータ(特定健診/問診、歯科健診/歯科問診、唾液サンプル、医療費データ)を解析することにより、口腔と全身の健康との関連に関する質の高いエビデンスを創出するとともに、 新たな口腔と全身との関連を探索した。その結果、以下の成果が得られた。①口腔衛生状態とインフルエンザとの関連:口腔衛生状態が不良な者は、良好な者に比べてインフルエンザを発症する率が1.63倍であった。②口腔乾燥と高血圧症との関連:高血圧症は口腔乾燥の原因のひとつである。③特定健診に取り入れられた咀嚼機能に関する問診は口腔内の状況を反映していること、および口腔内およびメタボリック症候群の改善に有効であった。
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