研究課題/領域番号 |
21K10206
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村上 旬平 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (70362689)
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研究分担者 |
尾田 友紀 広島大学, 病院(歯), 専門研究員 (40641949)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 障害者歯科 / 障害者 / 家族支援 / QOL / ウェルビーイング |
研究成果の概要 |
障害者歯科診療所8か所に通院する患者に付き添う家族700名を対象に,回答者と障害当事者の属性,生活環境,介護や体制や負担度,ウェルビーイング指標等のアンケートを実施した.同時に当事者の口腔内の評価および診療時の行動調整について調査した.アンケートと口腔内調査の結果を分析した結果,家族の属性や支援状況ごとに口腔環境といくつかのウェルビーイング指標との関連を認めた.このことは口腔環境の改善や歯科医療現場での家族へのサポートが家族のウェルビーイングを向上させる可能性を示している.またデンマークでの現地調査の結果,家族ケアと障害者歯科医療の充実が,家族のウェルビーイングに寄与していることが示された.
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自由記述の分野 |
障害者歯科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
障害者や要介護高齢者への口腔ケアの取り組みに関する報告は数多くある.しかし,歯科医療でケイパビリティ・アプローチを実践した報告や,障害者の口腔とウェルビーイングに関する報告はいまだ見出せず,われわれの取り組みが国内外的にも先行している.したがって本研究は,障害者の歯科医療・口腔ケアおよび家族支援の関連を示したものであり,その成果は,歯科医療による障害のある人の口腔健康のみならず,障害のある人と家族のウェルビーイング向上ならびに生活向上に貢献すると考える.
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