研究課題/領域番号 |
21K10224
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
小原 由紀 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00599037)
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研究分担者 |
平野 浩彦 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (10271561)
岩崎 正則 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (80584614)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | オーラルフレイル / ディスバイオーシス / 腸内細菌叢 |
研究実績の概要 |
2022年度については、要介護高齢者を対象とし、腸内細菌叢と口腔機能との関連性について実態調査を行う研究計画であった。具体的には介護保険施設に入所する要介護高齢者について、経口摂取者および非経口摂取者を対象に、咀嚼機能および嚥下機能も含めた包括的な口腔機能評価を行い、便より採取した検体の遺伝子解析を行い、口腔機能低下と腸内細菌叢の不調和(ディスバイオーシス)との関連を検証することとした。そのため研究協力先となる介護保険施設等と調整を行ってきた。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が終息せず、感染リスクの高い要介護御高齢者への調査実施に関して、施設側からの同意を取得することが困難となった。本研究の社会的意義は大きいと考えられたが、新型コロナウイルス感染症感染予防への介護職員の負担は大きく、さらには研究参加に関する対象者本人および家族へのインフォームドコンセントの取得は困難であると判断した。上記の理由から、人を対象とした調査研究がもたらすリスクをふまえ、2022年度は介護保険施設における調査の実施を見送ることとなった。 研究計画の見直しを検討する必要があったことから、2021年までに実施した調査によって得られた青年期および壮年期のデータならびに地域在住高齢者のデータについて追加分析を行っている。特に地域在住高齢者に関しては、過去の健康調査事業で取得している口腔および全身機能に関するデータとの連結を行い、口腔機能の経年変化と腸内細菌叢について現在データの分析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究対象者を、要介護高齢者と想定していたたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、調査協力機関である介護保険施設等での調査に対する許可が得られたなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症への感染リスク、重篤化リスクの高い要介護高齢者への調査のの実施は、現状では困難であると考えられるため、すでに収集済みである地域在住高齢者ならびに青年期・壮年期成人のデータをさらに細部にわたり検証し、加齢に伴う口腔機能低下が腸内細菌叢にもたらす変化について検証する研究計画とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が終息を見ず、感染リスクならびに十毒化リスクが高い高齢者施設入所者を対象とした調査の実施が困難であった。そのため想定してた支出が行われなかった。
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