研究課題/領域番号 |
21K10224
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
小原 由紀 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00599037)
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研究分担者 |
平野 浩彦 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (10271561)
岩崎 正則 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (80584614)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | オーラルフレイル / 腸内細菌叢 / ディスバイオーシス / 口腔機能 / 高齢者 |
研究成果の概要 |
地域在住高齢者102名分のデータを分析したところ、口腔機能の低下が複合的に低下しているオーラルフレイル群では、オーラルフレイル非該当群と比較して、Bacteroidota門の構成比が有意に低い結果を示していた。 重回帰分析の結果からも、オーラルフレイルの有無がBacteroidota門の構成比が低いことと有意に関連していた(β=-2.62,95%信頼区間-6.2to -0.86)。高齢期では口腔機能の低下が腸内細菌の最優勢菌群であり、腸管免疫に影響を与えるとされるBacteroidota門の構成比に関与する可能性が示された。
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自由記述の分野 |
老年歯学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、腸内細菌叢の構成異常が様々な疾患を引き起こすことが指摘され、腸内細菌叢の多様性が健康維持に重要であることが分かってきた。消化器官の一つとして消化・吸収のプロセスの第一段階を担う口腔機能の低下は、その後の過程である腸内の環境、すなわち腸内細菌叢の多様性にも影響を及ぼすと考えられるが、両者の関連について十分な検討はなされていない。本研究では、これまで明らかとされてこなかった口腔機能と腸内細菌叢との関連性を明らかにした。本研究で得られた成果により、口腔機能は腸内細菌叢の多様性の維持を介して全身の健康の維持に寄与することができるものと考えられた。
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