研究課題/領域番号 |
21K10228
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
福井 誠 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (50325289)
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研究分担者 |
坂本 治美 徳島文理大学, 保健福祉学部, 講師 (10805253)
日野出 大輔 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (70189801)
吉岡 昌美 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (90243708)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 舌苔 / 肺炎 / オーラルフレイル |
研究実績の概要 |
2023年度にはまずヒトを用いずに舌苔清掃除去効果を比較するための手法を確立した。人工唾液を基本としてタンパク質と炭水化物濃度を添加した調整人工唾液を防水シート上に添加することでし模擬舌苔を作成した。この模擬舌苔に対して舌清掃効果が報告されている溶液を塗布し、水流と舌ブラシによる除去を行い、除去量を画像解析することにより比較する規格模擬舌苔除去モデルを作成した。その結果、舌清掃方法と塗布剤の違いによる除去効果の違いや、舌清掃時の除去物の飛散範囲が確認され、舌清掃時の姿勢や吸引の必要性など、検討すべき課題が明らかにされた。さらに昨年度実施した舌苔付着状況と口腔内揮発性硫黄化合物(VSC)濃度との関連について日本口腔衛生学会雑誌への論文投稿を行い掲載された。また、高齢者の口腔環境と肺炎に関する調査について日本口腔衛生学会学術大会で発表を行い、論文投稿中である。さらに、徳島市で実施された平成27年度から令和 3年度までの6年間の縦断研究で後期高齢者の口臭発生に関与する口腔乾燥を含む主観的オーラルフレイルと不良な健康状態の発生と医科・歯科医療費との関係に関する調査について英文誌(Clin Exp Dent Res)に投稿を行い掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度には2022年度の研究実績の複数の論文投稿を行い、掲載がなされた。また、模擬舌苔除去モデルを確立することで、ヒトを用いずとも除去効果の比較や舌清掃時の課題が明らかになった。反面、研究代表者の業務増加が継続しており、漢方薬摂取に関する研究について、実施準備は整ってきているが未だ実施には至れていない。以上によりやや遅れていると評価した。最終年度となる2024年度研究予定を整え、健常者を対象とした唾液分泌量並びに分泌型IgA濃度変化に関する介入研究を実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度ではこれまでの研究実績の論文投稿が複数できた。また、模擬舌苔除去モデルを確立したことで、新たな溶液等による舌苔除去効果の検討が容易に行える体制になった。今後は、さらなる舌苔除去効果の比較検討を進めると共に人を対象とした唾液分泌量並びに分泌型IgA濃度変化に関する介入研究を進行するため、早急に体制を整備し被験者の勧誘を開始し、今後の研究の円滑な遂行を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は予定していた研究内容のうち、ヒト介入に関する研究が2024年度での実施となったため、薬品等の購入に係る費用が持ち越しとなったため。 (使用計画)2024年度は現在投稿中の論文が査読中ではあるが、採用された際の投稿費用が必要となる。併せて、今年度購入していなかった人介入に関する研究のための試薬の購入を予定しており、これらは2024年度研究費と併せて使用する計画である。
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