研究課題
歯槽骨欠損修復をアスピリンの局所適応により可能にするかを検討するために、以下の検討を行った。C57BL/6 マウス骨髄間葉幹細胞 (BMMSC) (Cyagen Biosciences) は、トリプシン処理によって単層培養物から80%コンフルエンスで採取され、Ibidi創傷治癒皿(Ibidi) に播種され、無血清培地中でコンフルエントになるまで24時間増殖させた。 Ibidi 創傷治癒ディッシュの挿入壁を 24 時間後に移動し、擦過領域への BMMSC の移動を観察し、12 時間および 24 時間で写真撮影した。 未処理のBMMSCの遊走アッセイでは、200μg/mlのアスピリンで処理したBMMSCと比較して閉鎖の遅延(遊走が少ない)が示された。12時間および24時間の時点で、200μg/mlアスピリン処理BMMSCは、未処理BMMSCと比較して、有意に高い運動性および遊走性を示した。創傷治癒モデルのH-E染色は、200μg/mlのアスピリン処理細胞における再生が対照細胞よりも迅速かつ十分であることを示した。したがって、定量的RT-PCR分析は、200μg/mlアスピリン処理細胞におけるフィブロネクチンおよびビメンチンの発現が未処理細胞よりも高いことを示した。 BMMSCの骨形成分化に対する200μg/mlのアスピリンの刺激効果は、骨誘導培地中でBMMSCを28日間培養することによって検証された。 アリザリンレッド染色により、200μg/mlのアスピリンによる処理がBMMSCの石灰化能力を増強することが明らかになった。 定量的RT-PCR分析は、Runx2およびオステオカルシンの発現が、未処理の細胞と比較して、200μg/mlのアスピリンでの処理後のBMMSCにおいて有意に上方制御されたことを示した。
すべて 2024 2023 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (8件)
BMC Molecular and Cell Biology
巻: 25 ページ: -
10.1186/s12860-023-00497-y
日大口腔科学
巻: 50 ページ: 25-32
巻: 50 ページ: 60-68
International Journal of Oral Science
巻: 15 ページ: -
10.1038/s41368-023-00255-y
Comprehensive Physiology
巻: 14 ページ: 5291-5323
10.1002/cphy.c230007
International Journal of Molecular Sciences
巻: 24 ページ: -
10.3390/ijms24087506
International Journal of Oral-Medical Sciences
巻: 22 ページ: 23-34