• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

ジェルコート保湿による新規保湿法の開発と多軸的評価

研究課題

研究課題/領域番号 21K10257
研究機関鹿児島大学

研究代表者

清水 孝治  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40440937)

研究分担者 西村 正宏  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (00294570)
西 恭宏  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (10189251)
元山 彩良  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 歯科衛生士 (50866100)
原田 佳枝  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60432663)
村上 格  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (80264448)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード口腔保湿剤 / 口腔乾燥症
研究実績の概要

口腔乾燥症患者の主訴である口腔乾燥感は,厚さ0.1mm程の唾液層の均一性が失われて生じる.我々は,口腔乾燥患者は,口腔粘膜における水分量の分布が不均一となり,舌粘膜の水分量の低下が,口腔乾燥の自覚症状と強く関係していることを明らかにした.これらは,舌粘膜における薄く均一な保湿の重要性を示唆している.しかしながら,多くの口腔乾燥症患者は,対症療法として口腔保湿剤(以下,保湿剤)を使用しているが,これに適したリキッド保湿剤は,低粘度のため流動性が大きく,経時的な蒸散も大きいため保湿効果が短く,ジェル保湿剤は,水分含有率が低く,高粘度のため薄く均一な塗布が困難となっているという問題がある.
そこで,本研究では,蒸散・流動防止のためリキッド保湿剤上にジェル保湿剤を薄く均一に塗布する新規保湿法を開発し,使用する保湿剤の組み合わせとジェル保湿剤の塗布方法について検討し,その有効性について評価するものである.
2022年度までに,文献収集,実験中の保湿剤の物性が温度の影響をうけないよう小型インキュベーター内で管理を行う分析・評価システムの構築を行った.次に,保湿剤単体の蒸散性,粘度,液性,抗菌性などのデータを計測し,リキッド保湿剤とジェル保湿剤の組み合わせについても検討を行っている.リキッド保湿剤上にジェル保湿剤を薄膜状に噴霧するためのスプレー形状の選択ならびに噴霧に適したジェル保湿剤の粘度について検討を行った.ジェル保湿剤が加温により粘度が低下することを利用し,丸状ノズルのスプレーに充填し,37℃で5分間保温した場合に薄膜上の噴霧が可能となる結果が得られている.現在,リキッド上にジェルを塗布した場合の各種データを計測している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究当初に準備した保湿剤の一部が製造中止となったため.また,リキッド保湿剤とジェル保湿剤の組み合わせた場合の理工学的性状の計測に難航しているため.

今後の研究の推進方策

保湿剤単体の蒸散性,粘度,液性,抗菌性などのデータと比較するため,リキッド保湿剤とジェル保湿剤の組み合わせについても検討を行う.

次年度使用額が生じた理由

購入予定であった物品の一部について,研究の遅れにより計画が一部変更となり,2023年度に購入予定となった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 口腔保湿剤の選択基準について2023

    • 著者名/発表者名
      村上 格,清水孝治,西村正宏
    • 雑誌名

      鹿児島県歯科医師会会報

      巻: 2・3 ページ: 9-11

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi