研究成果の概要はマウス動物実験においてはP.gingivalis菌感染24時間後に歯根膜細胞においてCX3CL1発現を認めたが、RANKLの発現は認めなかった。1か月後、歯根膜細胞および骨芽細胞においてCX3CL1発現は減弱し、RANKLの発現を強く認め、歯槽骨吸収が顕著に認められた。抗CX3CL1抗体を腹腔内に投与行った場合、P.gingivalis菌感染によるCX3CL1発現およびRANKL発現の減弱が認められ、歯槽骨吸収も有意に抑制された。以上の結果から抗CX3CL1抗体は、慢性歯周炎の発症および骨吸収を抑制することが明らかとなり、今後薬剤として更なる研究が重要である事が明らかとなった。
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