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2021 年度 実施状況報告書

歯周炎グレード分類決定に有用な新規評価システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K10272
研究機関大手前短期大学

研究代表者

関根 伸一  大手前短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (70506344)

研究分担者 久保庭 雅恵  大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (00303983)
山口 佳則  大阪大学, 工学研究科, 招へい教授 (20386634)
竹内 洋輝  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (40572186)
笠川 あや  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (40876679)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード歯周炎の分類 / グレード / POCT
研究実績の概要

「バイオフィルム菌叢評価」において、Red complex(Porphyromonas gingivalis (P.g), Treponema denticola (T.d), Tannerella forsythia (T.f)) は,歯周炎と強く関与することが報告されており、本研究においても評価のターゲットとした。またその評価方法としてマイクロ流体チップを用いた。
連続フローPCR(CF-PCR)に基づくマイクロ流体チップは、温度変換に必要な時間を効果的に短縮できるため、従来のサーマルサイクラーに代わる理想的な手段である。ここでは、CF-PCR マイクロ流体チップを用い P.g、T.d、 T.f のマルチ PCR を検討した。一連の実験を通して、これら3つの歯周病菌のmulti-PCRを行うのに適したプライマーの最適な組み合わせを2つ得、それぞれのアンプリコンサイズは(197 bp, 316 bp, 226 bp)および(197 bp, 316 bp, 641 bp)であった。また、マルチPCRを用いることで、短いサイズのアンプリコンでは増幅時間を最短3'48''に短縮できること、T.f (641 bp)では最短8'25''に短縮できることが示された。本研究で用いたCF-PCRは、P.g、T.d、 T.fの標的遺伝子を同時に短時間で増幅する有効な方法を提供し、歯周炎のグレード分類決定におけるポイントオブケア検査(POCT)として有効である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

Red complexの条件は詰めることが出来たが、F. alocisに関しては検討中である。

今後の研究の推進方策

「バイオフィルム菌叢評価」に関しては、F. alocisを中心に行う予定である。
「バイオマーカー解析」に関しては、「カダベリン」と「ヒドロ桂皮酸」のCEを用いた検出における最適条件を明らかにする。
「臨床応用」に関しては、3名の中程度歯周炎被験者(PISA, 215-550を基準とする)のデータを取得する予定である。

次年度使用額が生じた理由

F. alocisの実験系構築が進まなかったため。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Effect of Q-switched Er:YAG laser irradiation on bonding performance to dentin surface2022

    • 著者名/発表者名
      Kasakawa A, Sekine S, Tanaka K, Murakami J, Kondo S, Hazama H, Awazu K, Akiyama S.
    • 雑誌名

      J Dent Mater

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.4012/dmj.2021-281.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Multiplex amplification of target genes of periodontal pathogens in continuous flow PCR microfluidic chip2021

    • 著者名/発表者名
      Li Z, Liu J, Wang P, Tao C, Zheng L, Sekine S, Zhuang S, Zhang D, Yamaguchi Y.
    • 雑誌名

      Lab Chip

      巻: 21(16) ページ: 3159-3164

    • DOI

      10.1039/d1lc00457c

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Inhibitory effects of curcumin against cytotoxicity of Porphyromonas gingivalis outer membrane vesicles2021

    • 著者名/発表者名
      Izui S, Sekine S, Murai H, Takeuchi H, Amano A.
    • 雑誌名

      Arch Oral Biol

      巻: 124 ページ: -

    • DOI

      10.1016/j.archoralbio.2021.105058

    • 査読あり

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公開日: 2022-12-28  

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