研究課題
治療介入及び生活指導を目的としたアプリ開発を目的とする。腎機能に影響を及ぼす因子を特定し、腎機能(eGFR)を算出するアルゴリズムを確定し、ホートデータを用いてその精度を調べる。特に近年CKDの原因になりやすいメタボリック症候群の患者を中心にデータを集積し検討した。実臨床において医学的指導を成功させるためには、患者の納得を得て介入教育や治療を維持継続することが重要であるが、このためには「介入におけるリスクスコアの妥当性」が必要であるだけでなく、他のコホート集団でのデータを用いた数式の微調整、および、実臨床での精度の確認が必要で、ある因子・検査値が予定した目標数値だけ改善したら、期待どおり腎機能(eGFR)が改善されているのかを示す必要がある。本年度、「体重、血圧、血糖、HbA1c,TG,HDL,LDL,rGTP,UA」を主成分に含む主成分因子解析として数式化した1年後のeGFRの変化の割合(%)=0.030+0.923×(第1主成分)-3.292×(第2主成分)-5.062×(第3主成分)-4.978×(第4主成分)+2.635×(第5主成分)-2.896×(第6主成分)まで算出した。現在、将来における実際の腎機能変化割合%ΔeGFR と予測値の比較を検討している。今後の予定として予測値に修正を加えアプリを試作する。最終的には実臨床において将来の予測がアプリの予測とどの程度一致するかを検討し、可能であれば微調整を図り臨床応用可能なレベルに向上させる予定である。
2: おおむね順調に進展している
予定通りに腎機能予測アプリのアルゴリズムを算出した。また、メタボリック症候群の患者における腎機能予測因子を同定した。これらを組み合わせて、未来の腎機能がアプリでどこまで正確に予測できるか検討するところまで来ている。
現在、将来における実際の腎機能変化割合%ΔeGFR と予測値の比較を検討している。今回試作・開発したアプリをもとに生活指導・薬剤介入を行うことによる、腎機能(eGFR)改善効果について評価・検討を行う。開発したアプリで用いる計算式はあくまで観察研究における結果のため、介入を行った場合でも同様の変化・改善が期待されるが、その妥当性・有用性は未知である。実臨床において実際の患者に対してアプリより導き出された介入による腎機能変化割合%ΔeGFR とアプリの推定との比較検討し、開発したアプリの評価をおこなう。今後の予定として予測値に修正を加えアプリを試作する。最終的には実臨床において将来の予測がアプリの予測とどの程度一致するかを検討し、可能であれば微調整を図り臨床応用可能なレベルに向上させる予定である。メタボリック症候群の患者のみならず、その他の疾患対して応用できるかどうか検討する。さらには、実臨床で有用な結果が出るか検討する。
実地調査をする予定であったが、コロナ禍での活動が制限されたため、次年度に運用を計画している。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 6件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 6件)
Front Neurol .
巻: 10 ページ: -
10.3389/fneur.2021.741307
Diabetes Res Clin Pract
巻: 180 ページ: -
10.1016/j.diabres.2021.109037
J Nucl Cardiol .
巻: 28 ページ: -
10.1007/s12350-019-01857-y
Tokai J Exp Clin Med.
巻: 46 ページ: 59-68
Circ Rep .
巻: 22 ページ: 440-448
10.1253/circrep.CR-21-0030.
Front. Immunol
巻: 12 ページ: -
10.3389/fimmu