家族の視点から生殖補助医療の課題について検討した。オーストラリア・ビクトリア州の Assisted Reproductive Treatment Act 2008 の2016年改正、2020年改正の事例をもとに、子の出自を知る権利の遡及的保障、および犯罪歴や子ども保護命令の有無のチェック廃止など生殖補助医療を利用する者の権利の保障について論じた。 代理懐胎については、2021年にインドで成立したSurrogacy (Regulation) Act, 2021とビクトリア州の法制度とを比較研究することにより、代理懐胎の利用と、それによって生じる親子関係などの新たな課題について論じた。
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