研究課題/領域番号 |
21K10333
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
池田 礼史 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (80789529)
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研究分担者 |
加藤 律史 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10286049)
筒井 健太 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (30534284)
森 仁 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (50900148)
千本松 孝明 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70216563)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Covid 19パンデミック / 植込み型心臓デバイス / 患者アクティビティー / 遠隔診療 |
研究実績の概要 |
当研究において、対象は当院で施行された植え込み型心臓デバイス挿入患者で遠隔モニタリングにて患者アクティビティーが観察可能な65歳以上の患者で運動指導に十分な運動耐用能を持つものである。研究の方法として、研究に登録された患者すべてに運動器具を供与し、基本的な運動指導を入院中に行った後、アクティビティーが安定した3か月時点で、患者を3群に分類(1時間以下/日を低値群/1-3時間/日を中間群/3時間以上/日群を高値群)する。低値群と中間群には毎月電話にてデバイスチームによる運動器具を用いた運動指導およびリハビリ指導を行うプロトコールを作成していたが2021年7月にNew England Journal of Medicine誌において標題“Physical Rehabilitation for Older Patients Hospitalized for Heart Failure”が発表されたことに基づき、基本的な運動指導内容を同論文中に記載のある運動指導内容にあわせて一部修正を行った。リハビリスタッフと運動指導方法に関して、再吟味を行い、研究プロトコールの調整を要した。2022年8月より新規患者募集を開始し、2023年3月現在15名を登録しフォローしている。予備研究にて収集された既存の遠隔モニタリングデータの収集を継続して行い、新規収集データと並列して情報取得を行っている。既存遠隔データより収集されたの情報から、当院デバイスチームのコメディカルにより第16回植込みデバイス関連冬季大会にて発表を行い、研究代表者は第87回日本循環器学会学術集会にて報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究期間中に重要な論文の発表(2021年7月にNew England Journal of Medicine誌において標題“Physical Rehabilitation for Older Patients Hospitalized for Heart Failure”)がなされたことに基づき、基本的な運動指導内容を同論文中に記載のある運動指導内容にあわせて一部修正を行った。そのため、リハビリスタッフとリハビリの方法の再調整を要した。
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今後の研究の推進方策 |
2022年8月より新規前向き登録を開始、2023年3月現在15名登録した。月2例程度の登録であり、ペースとしては順調であるが、研究開始が遅れたため総登録患者は少ない。当院の遠隔モニタリング使用患者の多くは高齢者であり、年間50名以上はいるため、できる限り登録を行えば当初の遅れの補填は十分に可能と考えており、予定症例程度に達すると計画している。研究報告としては、予備研究にて収集された既存の遠隔モニタリングデータの収集も継続して行っており、一部の遠隔情報から第87回日本循環器学会学術集会にて報告を行ったが、加えて新規遠隔データの解析を中間報告として第16回植込みデバイス関連冬季大会にて発表予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該研究におけるリハビリプロトコールの変更により最初の研究対象登録は2022年8月となった。当該年度運動器具の購入が研究開始の遅れにより少なかったため、請求額が縮小した。現在、症例登録は順調であり、今後増加を見込んでいるため、運動器具に用いる予算は順調に消化されると見積もっている。また、遠隔診療を用いた地域連携に関する招待講演を予定している。
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