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2021 年度 実施状況報告書

医療的ケア児の家族の就労を支援する方策と支援策の効果指標の策定

研究課題

研究課題/領域番号 21K10341
研究機関産業医科大学

研究代表者

荒木 俊介  産業医科大学, 医学部, 講師 (20515481)

研究分担者 江口 尚  産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (50722146)
田村 正徳  佐久大学, 看護学部, 客員教授 (50143459)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード医療的ケア児 / 在宅医療 / 就労支援
研究実績の概要

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、申請の段階では対面で予定していた①医療的ケア児の保護者へのインタビュー、②医療的ケア児の預かりと働く意欲のある保護者にクラウドソーシングで就労の機会を提供し、医療的ケア児の親が就労する仕組みの構築を進めている一般社団法人Buranoの見学についてはオンラインで実施した。①については4家族を対象に行い、医療的ケアが必要な子どものケアをしながら就業することの現状と課題、家庭により就業に対する希望が異なることを確認することができた。②についてはBurano代表の秋山様からのインタビューで保護者の能力や適性に合った仕事や仕事量を提供することが難しいこと、仕事の進捗状況、新規獲得を行う専属スタッフが必要であり経営上の課題があることを確認できた。前述のインタビューをもとに、全国の医療的ケア児の保護者の就労状況及び就労に関するストレスについての調査票の作成を行った。現在大学倫理委員会の承認が終了したため、オンラインでの回答システムを整備している。来年度以降には研究協力機関への調査依頼を行い、結果の解析を進める予定である。また共同研究者の田村正徳が委員長を務める日本医師会小児在宅ケア検討委員会から提出された答申においても、両親の就労支援が盛り込まれた。一方で、企業側への啓発活動として、産業ストレス学会誌に「医療的ケア児の保護者の就労に関するストレス」というタイトルの論文を投稿した。今後は産業衛生学会での調査結果の発表などにより企業への啓発を行う方針である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大により、研究協力機関への直接の働きかけが不十分となっており、予定した研究参加者の確保が不透明である。

今後の研究の推進方策

研究協力機関とのオンラインでの定期的な連絡会を行う。

次年度使用額が生じた理由

本年度内にはオンライン調査システムの作成を完了することができず、次年度以降に持ち越したため。次年度中に調査システム作成、および調査依頼により予算は執行する予定

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 北九州市における多職種連携による医療的ケア児支援の取り組み  全数把握から個別課題の解決へ2021

    • 著者名/発表者名
      荒木俊介、渡辺恭子、酒見好弘、友納優子、高橋保彦、天本正乃、日高靖文、三宅巧、吉田雄司、楠原浩一
    • 学会等名
      第124回 日本小児科学会学術集会
  • [学会発表] 北九州市における官民多職種連携による医療的ケア児支援のためのプラットフォーム作り2021

    • 著者名/発表者名
      荒木俊介、渡辺恭子、川本京子、坂下聡美、小谷香津水、三宅大介、坪井玲子、酒見好弘、吉松朋代、上垣富喜子、野口佳絵、猪尾希文世、井生恭子、松丸実奈、甲斐真利子、友納優子、吉田雄司、武田優子、重吉桂司
    • 学会等名
      第 10 回 日本小児在宅医療支援研究会

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公開日: 2022-12-28  

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